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眼帯の野望〜蒼天録〜第1話
眼帯の野望〜蒼天録〜第2話
眼帯の野望〜蒼天録〜第3話
眼帯の野望〜蒼天録〜第4話
眼帯の野望〜蒼天録〜第5話
眼帯の野望〜蒼天録〜第6話
眼帯の野望〜蒼天録〜第7話
眼帯の野望〜蒼天録〜第8話
眼帯の野望〜蒼天録〜第9話

眼帯の野望〜蒼天録〜第5話



徐晃にヤラレそうになった日の翌日、夏侯惇。



あー、昨夜はヒドイ目にあったぜ・・・

張遼にはキス奪われるし、

徐晃にはくっ・・・。

この城ってかなり危険だ・・・自分の身から守らねばならんとは。

でも、前からこんなだったか?

俺ってかなり、鈍感?

ありえるかも・・・ハァ

もっと早いうちから、淵に相談しとけば良かった。

まだ早いが、これから淵に話すかぁ・・・。



―――

城門の近くまで来たとき、

ん?あれは、張遼・・・?

「おーい、張遼、何してんだ」

ギクッ・・・

「か、夏侯惇・・・・・?」

「お前、何処か行くのか?ずいぶんな荷物じゃないか」

「いや、ははは・・・ココで見た事は言わないでくれないか」

「は?お前、何処行くんだよ。言ったら言わないでおくよ」

「殿にはぜっっっっったい言うなよ!実は・・・・・・・・・・・・」

「太史慈が?」

「ああ、手紙よこしたらしくて・・・・急がないと」

「そう言うことなら仕方ないな。孟徳が何か言ってたら、俺が何とかしとくよ・・・」

「すまねぇ、じゃ、俺は行くから・・・」


張遼は人目をはばかりながら、挙動不審に城から出ていった。

「はぁ・・・愛する御人から手紙とは、いても立ってもいられないね・・・」


夏侯惇はため息をつき、なんだか寂しくなった。

何とか言えよ孟徳ーーーーーーっ!!

そう、叫びたかったが・・・グッとこらえて、

「淵のとこ行こ・・・」

また、歩き出した。


――――

「ん?」

淵の部屋まで来たとき何かが違った。

あれ、窓まで閉め切って・・・

このクソ暑いのに、アイツいねーのかな?

!?

しかも、香の匂いがする。

淵は香が嫌いなはずだが、何かおかしい。


夏侯惇はともかく部屋へ近寄って中の様子を伺おうとした。

「・・・淵?」

「(いっ・・・・・?!!!)」

戸の透き間から中を覗くと夏侯淵は女と取り込み中だった。
が、夏侯惇はなんとなく目が離せなくなった。


――――


「淵・・・そろそろ、いいでしょ?」

「・・・殿・・・もう、何回目ですか・・・」

「関係ないでしょ・・・早くしないと皆が起きてしまいますよ」

「あれだけやってれば、もう起きてるでしょう・・・」

「早くこっちも起きてくれませんかね・・・ふふふ」

「・・・・殿・・・うっ・・・」

「来て下さい」

「・・・殿!」

「あっ」

「・・・くっ!!」

「いいですよ・っ・・!その調子・・・・ああっ」


―――

夏侯惇はガキのように食らいついていた。
情事ぐらいいまさら何を見て楽しむのか・・・
しかし、何か違う雰囲気に吸い込まれていった。

淵・・・こんなお前見るの初めてだ・・・。



―――

「くっ!・・・ふうぅっ・・・」

「良かったですよ、淵・・・」

「・・・殿、また・・・」

「わかってますよ、また・・・ね」


寝台から女が降りた。
白い肌に黒くて長い髪、細くて腰がきゅっと引き締まったいい躰をしていた。
一枚、一枚浴衣を羽織っていく。
淵は起きあがり浴衣を帯で締めてやった。
そのまま二人は抱き合い、
長い口づけを交わす。

口づけの間、たまたまこっちを向いた女に夏侯惇は愕然とした。


―――ガダン!!

その拍子に、扉を内側へ倒してしまった。
その上で、行き場を無くした夏侯惇は目を点にしている。


「あら・・・夏侯惇殿・・・悪趣味だこと」

「惇兄?」

「・・・・・」





―――――

「いつからなんだ?」

「そんな恐い顔しなくてもいいでしょう、夏侯惇」

「・・・張コウ殿は黙ってて下さい」

「惇兄、なんだよ?いいだろ、誰が誰とつき合おうと・・・」

「いやっ・・・それはっ・・・。」

「淵、彼は私達に嫉妬しているんでしょう」

「何をっ?!」

「惇兄、そうなのか?」

「・・・・」

「淵、聞かされていなかったのですか?彼は、殿に・・・」

「惇兄・・・やっと気づいたのか」

「あん?!」

「お前ガキんころから孟徳孟徳言ってたじゃないか、今更何を言う・・・」

「淵、彼は真剣に悩んでいるのですよ?真面目に考えてあげないと・・・フフフ」

「くっ・・・」

「真面目にって・・・ともかく、いっぺん誘ってしまえばこっちのモンじゃないか」

「こっちのモン?!」

「俺だってなぁ・・・」

「夏侯淵殿は実に積極的でしたよ、初めてとは思えないぐらい・・・ウフフ」

「なっ・・・ι」

「なぁ、惇・・・近々誘ってみちゃどうだ?酒を入れてしまえばこっちのモンだろう」

「酒・・・か。なるほど・・・!」

「が、ガンバレよな、惇兄」



――――


うをを!

そうか、酒か!!

酒なら孟徳もつき合ってくれるだろう!!

これで、孟徳も俺のモンだ。

ぜってーはずさねぇ・・・・






―続―