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眼帯の野望〜蒼天録〜第1話
眼帯の野望〜蒼天録〜第2話
眼帯の野望〜蒼天録〜第3話
眼帯の野望〜蒼天録〜第4話
眼帯の野望〜蒼天録〜第5話
眼帯の野望〜蒼天録〜第6話
眼帯の野望〜蒼天録〜第7話
眼帯の野望〜蒼天録〜第8話
眼帯の野望〜蒼天録〜第9話

眼帯の野望〜蒼天録〜第9話



前回、眼帯の野望史上初めて惇による曹操へのアタックが行われた・・・はずが、
曹操に見事返り討ちにあってしまった!!
さらに気を失って曹操をほったらかしにしてしまったりと、
最悪のフィナーレを迎えたのである。

夏候惇が精神的にショックをことは目にあまりあることである。




「お帰りなさいませ」


「ああ、帰った」

曹操はその日外出先から遅く帰ってきた。

「ああ、誰か・・・夏候惇は何をしているか?」

「さぁ、今日は一日お見かけしませんでしたが・・・」

「ふむ、なるほど」


曹操はやはり、といった顔で言った。

「ちょっとココへ典イを呼んでくれんか」

「はっ」


暫くして典イがやってきた。

「殿、お帰りなさいませ」

「ああ、ところでな・・・・典イ、お前に頼みがある」

「はっ、私にできることであれば何なりとお申し付け下さいませ」

典イは心強く胸を叩く。

「よし!やはりお前しか頼めんな・・・近うよれ」

「はっ」

「実はな・・(夏候惇の部屋に忍び込んで何とかヤツの動きを探ってもらえんか?)」

「はっ?!!」

「で、できぬのか?お前ならなんとかできようが・・・」

「は、はぁ・・・・・ι」


実はこの典イ、夏候惇にほのかな恋心を抱いていたのである。
殿の命令と、自分の理性との戦いであった。そして・・本能と。

典イは迷った。

夏候惇殿の部屋に忍び込むこと自体いかんことである!
しかし、見たい!
見たいのではない、殿の命令なのだ・・・いや、しかし・・・・
はぁ、典イよ、自分は今まで夏候惇殿の何を知っている?
いや、知らない・・・
少しは知ってもいいのではないか?夏候惇の私・生・活を!!
しかし・・・こんなこそこそと見ては犯罪であり、卑怯ではないか?
他にどうやって見るのだ?
これは殿の命令だぞ・・・!!
卑怯だ!
見たい!!
見るな!!
見たい!!
見たくない!!
見たい!!


「見た・・・・」

「典イ、どうした?急に、見たい見たくないと・・・」

「いやあああ、別に!」

「で、やってくれるか?」

「・・・・はぃ、やります!!」

「よし、では頼んだぞ」



―――――

かくして、典イの夏候惇ピーピングトム大作戦が決行されたのである。
まず、夏候惇が外出したのを見届けると、
部屋に忍び込みとりあえず、物置の中に忍び込んだ。
次に中から手を伸ばしてドアが開かないようにし、
ドアとドアの隙間を広げ、のぞき穴を作った。
後は、物音を立てないようにして夏候惇が帰ってくるのを待つだけである。

その時、部屋の外で足音が聞こえた。
典イは高鳴る鼓動を押さえつつ、息を殺した。



「夏候惇、お前どうしたんだよ・・・」

「まぁ、よいではないか、入れ」

「ああ。」


(?!!)

なな、なんと夏候惇は一人ではなかった。
張遼を連れてきたのである。
典イはいろんな意味で今にも飛び出しそうになったがこらえた。


「夏候惇、お前どうかしたのか・・・?」

「まぁ、酒でも飲め」

「んあ?ああ・・・ズズ」

「ほれ、もっと飲めって」

「ああ、まだ残ってるのに・・・」


夏候惇は執拗に酒を勧める。


(夏候惇殿・・・一体どうしたのか?いつもと様子が変だぞ・・・?)
典イも少し心配した。(物置の中で)


「ふあっ、美味いなこの酒ー」

「張遼・・・」

「あ?・・・・いっ?!お前、顔色悪いぞ?!」


夏候惇はよく見れば顔の半分から上が青く。
目は据わって、髪もぐしゃぐしゃであった。


「ぢょ・・・張遼ぉ・・・悪く思うなよ?」

「へ?」


――――バサアア!!



いきなり、夏候惇は張遼を寝台に押し倒し、唇を重ねた。


(はうあああああ!!・・・・典イ心の叫び)
かかかか、夏候惇殿・・・が張遼にっせせせ接吻んんん?!!

くらっ

典イは一瞬もうやめようか・・・と思ったが野生の炎に火がついたらしく、

(このまま見届けてやる!!)と、とりなおした。

が、やはり心では泣いていた。

ちっきしょおおおおおお、羨ましいぜ張遼!!



「んうううっ・・・・むっ!!」

「張遼・・・」

「夏候惇・・・お前っ・・・どうしたんだ?!」

「問答、無用」

「ちょっ、まっ・・・・惇っ!!」

夏候惇はみるみるうちに張遼の服をはぎ取っていく。


「なんで?夏候惇!お前・・・あっ!」


いつのまにやら夏候惇の手は張遼の下半身へのびていた。

「はっ・・・あ・・・やめっ・・・・」

「ここか?・・・・ここがいいのか?」

「何言ってんだよっ・・・・ぅ・・っ」

「お前、受けなんだろ?」

「だったら・・・・っ何だよっ・・・」

「俺にも、やらせろ」

「ぅえっ?」

「俺にも、入れさせろ!」

「ままま、まて・・・よ。
まだ、やったことな・・いし・・・あっ・・・そ、それに・・・」

「・・・」

「それに・・・いまのわしなら、このままお前と寝かねん・・・
それでもいいのか?お前は・・・」

「・・・」

「っ・・・ぁ・・・お前は・・・殿はどうしたんだっ・・・」


夏候惇の手が止まる。

「すまん・・・もうやめる」

「夏候惇?」


(そこで典イが我に返る)


「俺、イラついてたんだ・・・」

夏候惇は昨夜の出来事を克明に話した。



それを聞いて一番驚いたのが典イであった。

(何っ・・・夏候惇殿は殿に?じゃ、この計画は・・・)



「夏候惇・・・」

「張遼、済まない。お前を試しに使おうなど・・・」

「よかった、夏候惇がまだ殿を好きで。
もし、そうじゃなかったら・・・本気でやってたかもしれない」

「え?」



張遼は呉であったことを夏候惇に話した。


「張遼、お前もつらかったんだな・・・」


張遼は起きあがると夏候惇の背中を叩いた。

夏候惇は張遼の顔をみて笑う。



典イは物置の中で涙を流していた。
自分の小さな恋の花が枯れてしまったこと・・・
そして、みんな同じだったことにである。


(殿になんて言えばいいんだろう・・・・。

 もとより、夏候惇殿・・・こんな事をして申し訳ない。
これからも、末永く・・・お慕い申し上げまする・・・)